第102回薬剤師国家試験｜薬学理論問題 / 問122 Q. 食品表示法に基づく食品表示に関する記述のうち、正しいのはどれか。

選択肢

1. n-3系脂肪酸、ビタミンK及びカリウムは、栄養機能食品の栄養成分として栄養機能表示が認められている。

2. 特定保健用食品において、疾病リスク低減表示が認められている関与成分には、葉酸、カルシウム及びヘム鉄がある。

3. 機能性表示食品では、科学的根拠を有する関与成分について、企業の責任において疾病リスク低減表示が認められている。

4. 食品に含まれるナトリウムは、食塩相当量ではなく、ナトリウム量として表示する。

5. 特定原材料又はL-フェニルアラニン化合物を含む加工食品では、表示可能面積が小さくても、これを含む旨の表示を省略してはいけない。

 （論点：食品表示法　食品表示）

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　こんにちは！薬学生 の皆さん。BLNtです。解説します。薬剤師国家試験 の薬学理論問題（衛生）から食品表示法を論点とした問題です。問102-122は、選択肢ごとにテーマ(栄養機能食品、特定保健用食品、機能性表示食品、栄養成分表示、食品表示基準に係る通知 / アレルゲン・L-フェニルアラニン)が異なるので、別々に解説します。

最新の詳細な情報として、消費者庁のホームページ（消費者庁｜健康や栄養に関する表示の制度について＞栄養成分表示 栄養成分の量や熱量等の表示

http://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/health_promotion/#m05 ）から、「初めて栄養成分表示をする方へ:食品表示基準における栄養成分表示」(PDF)  http://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/health_promotion/pdf/health_promotion_180619_0001.pdf を参考資料として解説します。上記資料によれば、「一般用加工食品」に対して栄養成分表示が義務付けられたのは、食品表示法（平成27年４月１日施行）に基づく食品表示基準からです。栄養成分表示の表示方法には、決まりがあります。食品単位は、100g、100mL、１食分、１包装、その他の１単位のいずれかを表示します。また、必ず、熱量、たんぱく質、脂質、炭水化物、ナトリウム（食塩相当量に換算したもの）の５つを、この表記の順番で商品パッケージに表示しなければいけません。

図1 消費者庁｜健康や栄養に関する表示の制度について＞栄養成分表示 栄養成分の量や熱量等の表示　抜粋　※まとめと作図：松廼屋｜論点解説（第102回薬剤師国家試験　薬学理論問題　衛生　問122）より　出典：栄養成分表示をする方へ:食品表示基準における栄養成分表示(PDF)  http://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/health_promotion/pdf/health_promotion_180619_0001.pdf

表示する値は「一定の値」または「下限値及び上限値」で表示します。一定の値の場合は、食品表示基準で定められた方法で得られた値が、表示された値を基準として許容差の範囲内にある必要があります。また、下限値及び上限値の場合は、 食品表示基準で定められた方法で得られた値が、表示された下限値及び上限値の範囲内にある必要があります。あるいは、合理的な推定により得られた値として表示し、栄養成分表示に近接した場所に「推定値」あるいは 「この表示値は、目安です。」と表示します。ただし、栄養強調表示（低カロリー、減塩等の表示）をする場合、強調する熱量及び栄養成分も含めて全ての成分について、合理的な推定により得られた値による表示はできません。栄養強調表示（低カロリー、減塩等の表示）をする場合、強調する熱量及び栄養成分は、食品表示基準で定められた方法により得られた値を表示します。表示可能面積がおおむね30㎝^2以下の場合や酒類等に該当するとき等の「規定する条件」を満たす場合、「たんぱく質」、「ミネラル」等、栄養成分若しくは熱量に関する表示及び栄養成分の総称、その構成成分、前駆体その他これらを示唆する表現が含まれる表示（栄養表示という）をしなければ、栄養成分表示は省略できるケースがあります。上記参考資料（※）のフローチャートを確認しましょう。なお、栄養成分表示の５つの項目（熱量、たんぱく質、脂質、炭水化物、ナトリウム（食塩相当量に換算したもの））は、生命の維持に不可欠であるとともに、日本人の主要な生活習慣病と深く関わっていることから、栄養成分表示を見て食品を選び、必要な栄養素を過不足なく摂取して、健康の維持・増進を図るとの趣旨で、食品表示法の施行に伴い栄養成分表示が義務化されました（参考資料：消費者庁｜栄養成分表示を活用しよう①（栄養成分表示ってなに？）PDF http://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/health_promotion/pdf/health_promotion_180402_0001.pdf ）。 

【A】法（平成27年４月１日施行）に基づく【A】基準では、「【B】食品」に対して【C】が義務付けられており、必ず、【D】、【E】、【F】、【G】、【H】（【I】に換算したもの）の５つを、この【J】で商品パッケージに表示しなければいけません。また、食品単位は、【K】のいずれかを表示します。

A. 食品表示

B. 一般用加工

C. 栄養成分表示

D. 熱量

E. たんぱく質

F. 脂質

G. 炭水化物

H. ナトリウム

I. 食塩相当量

J. 表記の順番

K. 100g、100mL、１食分、１包装、その他の１単位

（その5につづく。。。）

では、問題を解いてみましょう！すっきり、はっきりわかったら、合格です。

第102回薬剤師国家試験｜薬学理論問題 / 問122 Q. 食品表示法に基づく食品表示に関する記述のうち、正しいのはどれか。

選択肢

1. n-3系脂肪酸、ビタミンK及びカリウムは、栄養機能食品の栄養成分として栄養機能表示が認められている。

2. 特定保健用食品において、疾病リスク低減表示が認められている関与成分には、葉酸、カルシウム及びヘム鉄がある。

3. 機能性表示食品では、科学的根拠を有する関与成分について、企業の責任において疾病リスク低減表示が認められている。

4. 食品に含まれるナトリウムは、食塩相当量ではなく、ナトリウム量として表示する。

5. 特定原材料又はL-フェニルアラニン化合物を含む加工食品では、表示可能面積が小さくても、これを含む旨の表示を省略してはいけない。

以上、抜粋して、動画で論点解説しています。松廼屋オリジナルの論点解説動画をYouTubeでご覧ください。

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以上。BLNtより。

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