2018/07/12 17:24

第102回薬剤師国家試験|薬学理論問題(衛生) / 問122 Q. 食品表示法に基づく食品表示に関する記述のうち、正しいのはどれか。
選択肢
1. n-3系脂肪酸、ビタミンK及びカリウムは、栄養機能食品の栄養成分として栄養機能表示が認められている。
2. 特定保健用食品において、疾病リスク低減表示が認められている関与成分には、葉酸、カルシウム及びヘム鉄がある。
3. 機能性表示食品では、科学的根拠を有する関与成分について、企業の責任において疾病リスク低減表示が認められている。
4. 食品に含まれるナトリウムは、食塩相当量ではなく、ナトリウム量として表示する。
5. 特定原材料又はL-フェニルアラニン化合物を含む加工食品では、表示可能面積が小さくても、これを含む旨の表示を省略してはいけない。
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松廼屋|論点解説 薬剤師国家試験対策ノート問102-122【衛生】論点:食品表示法 1

 こんにちは!薬学生 の皆さん。BLNtです。解説します。薬剤師国家試験 の薬学理論問題(衛生)から食品表示法を論点とした問題です。問102-122は、選択肢ごとにテーマ(栄養機能食品、特定保健用食品、機能性表示食品、栄養成分表示、食品表示基準に係る通知 / アレルゲン・L-フェニルアラニン)が異なるので、別々に解説します。

選択肢1. 栄養機能食品|

最新の詳細な情報として、消費者庁のホームページ(消費者庁|食品表示法等(法令及び一元化情報) http://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/food_labeling_act/ )から、<事業者向け>食品表示法に基づく栄養成分表示のためのガイドライン 第2版(平成30年5月18日訂正) http://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/food_labeling_act/pdf/food_labeling_act_180518_0001.pdf を参考資料として解説します。上記の消費者庁のガイドラインによれば、栄養機能食品は、一般用加工食品・生鮮食品において、届出等をしなくても、食品の一日当たりの摂取目安量に含まれる栄養成分の量が、食品表示基準別表第11に掲げられた下限値・上限値の範囲内にある場合、「規定された表現」によって機能を表示することができます。栄養成分表示の食品単位は、必ず「一日当たりの摂取目安量当たりの量」で表示します。栄養機能を表示するための基準が規定されている栄養成分は、下記の成分に限ります。

脂肪酸(1化合物)|n-3系脂肪酸
ミネラル(6化合物)|亜鉛・カリウム・カルシウム・鉄・銅・マグネシウム
ビタミン(13化合物)|ナイアシン・パントテン酸・ビオチン・ビタミンA・B1・B2・B6・B12・C・D・E・K・葉酸

ここで、カリウムに関しては、正常な血圧を保つのに必要な栄養成分である一方、腎障害を有する場合は、摂取を避けるべきであることから、「錠剤・カプセル・濃縮加工粉末・液剤等」の形状の場合、過剰摂取のおそれがあるため、機能表示を認めないこととしています。

図1 消費者庁|<事業者向け>食品表示法に基づく栄養成分表示のためのガイドライン 第2版 第2-2.栄養機能食品 抜粋 ※まとめと作図:松廼屋|論点解説(第102回薬剤師国家試験 薬学理論問題 衛生 問122)より

ポイント|【A】、【B】及び【C】は、【D】食品の栄養成分として【D】表示が認められている。

A. n-3系脂肪酸
B. ビタミンK
C. カリウム
D. 栄養機能

栄養機能食品の栄養成分として、栄養機能表示が認められている成分は、脂肪酸(1化合物)、ミネラル(6化合物)、ビタミン(13化合物)です。各化合物名を覚えましょう。
また、上記ガイドラインの第2-2.栄養機能食品(2)栄養機能食品における義務表示事項を確認しましょう(図2参照:出典は、<事業者向け>食品表示法に基づく栄養成分表示のためのガイドライン 第2版 第2-2.栄養機能食品(2)養機能食品における義務表示事項 (例))。

図2 消費者庁|<事業者向け>食品表示法に基づく栄養成分表示のためのガイドライン 第2版 第2-2.栄養機能食品(2)養機能食品における義務表示事項 (例)

(その2につづく。。。)

では、問題を解いてみましょう!すっきり、はっきりわかったら、合格です。
第102回薬剤師国家試験|薬学理論問題(衛生) / 問122 Q. 食品表示法に基づく食品表示に関する記述のうち、正しいのはどれか。
選択肢
1. n-3系脂肪酸、ビタミンK及びカリウムは、栄養機能食品の栄養成分として栄養機能表示が認められている。
2. 特定保健用食品において、疾病リスク低減表示が認められている関与成分には、葉酸、カルシウム及びヘム鉄がある。
3. 機能性表示食品では、科学的根拠を有する関与成分について、企業の責任において疾病リスク低減表示が認められている。
4. 食品に含まれるナトリウムは、食塩相当量ではなく、ナトリウム量として表示する。
5. 特定原材料又はL-フェニルアラニン化合物を含む加工食品では、表示可能面積が小さくても、これを含む旨の表示を省略してはいけない。

以上、抜粋して、動画で論点解説しています。松廼屋オリジナルの論点解説動画をYouTubeでご覧ください。

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以上。BLNtより。

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