2019/06/05 13:30
第98回薬剤師国家試験|薬学理論問題 / 問129 Q. 栄養素の消化・吸収に関する記述のうち、正しいのはどれか。
1. 精神疾患は、生活習慣病に含まれる。
2. 虚血性心疾患は、我が国における心疾患による死亡の主な原因である。
3. 喫煙は、歯周病のリスク要因とはならない。
4. 肥満は、高血圧症のリスク要因である。
5. 日本人の食事摂取基準(2010年版)における「推奨量」は、生活習慣病の一次予防を目的として設定された指標である。
(論点:健康日本21 / 生活習慣病)
松廼屋|論点解説 薬剤師国家試験対策ノート問98-129【衛生】論点:健康日本21 / 生活習慣病
こんにちは!薬学生の皆さん。BLNtです。解説します。薬剤師国家試験の衛生から、健康日本21 / 生活習慣病を論点とした問題です。第98回薬剤師国家試験【衛生】薬学理論問題の問129(問98-129|論点:健康日本21 / 生活習慣病)では、生活習慣病の概要を問われました。選択肢の記述の正誤を選ぶ薬学理論問題でした。
苦手意識がある人も、この機会に、健康日本21 / 生活習慣病の基礎を一緒に完全攻略しましょう!問98-129は、選択肢ごとにテーマ(精神疾患、虚血性心疾患、喫煙、肥満、日本人の食事摂取基準)が異なるので、別々に解説します。
2019/06/05 13:30 公開 https://matsunoya.thebase.in/blog/2019/06/05/133000
目次|
1|問98-129-1 論点:生活習慣病 / 対象疾患
2|問98-129-2 論点:生活習慣病 / 循環器疾患
3|問98-129-3 論点:生活習慣病 / リスク要因 喫煙
4|問98-129-4 論点:生活習慣病 / リスク要因 肥満
5|問98-129-5 論点:生活習慣病 / 栄養素の摂取量基準
1|論点:生活習慣病 / 対象疾患 Q1. 精神疾患は、生活習慣病に含まれる。【正・誤】
解説します。選択肢1(問98-129-1)では、生活習慣病に含まれる疾病が問われました。厚生労働省のHP|健康日本21(第二次) https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kenkounippon21.html に掲載の厚生労働省告示第四百三十号 https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/dl/kenkounippon21_01.pdf 健康日本21の基本方針によれば、国際的に重要なNCD(非感染性疾患)「がん、循環器疾患、糖尿病及びCOPD(慢性閉塞性肺疾患)」を、発症予防と重症化予防に取り組む生活習慣病としています。食生活の改善や運動習慣の定着等による一次予防に重点を置いた対策を推進するとともに、合併症の発症や症状の進展等の重症化予防に重点を置いた対策を推進する、とされています。このように、厚生労働省の健康日本21(第2次)において対処すべき疾患とされている狭義の生活習慣病は、がん、循環器疾患、糖尿病及びCOPD(慢性閉塞性肺疾患)です。
以下、厚生労働省告示第四百三十号抜粋|
第一 国民の健康の増進の推進に関する基本的な方向
二 生活習慣病の発症予防と重症化予防の徹底(NCDの予防)
がん、循環器疾患、糖尿病及びCOPD(慢性閉塞性肺疾患)に対処するため、食生活の改善や運動習慣の定着等による一次予防に重点を置いた対策を推進するとともに、合併症の発症や症状の進展等の重症化予防に重点を置いた対策を推進する。
注1|がん、循環器疾患、糖尿病及びCOPDは、それぞれ我が国においては生活習慣病の一つとして位置づけられている一方、国際的には、これらの疾患を重要なNCD(非感染性疾患)として捉え、予防及び管理のための包括的な対策を講じることが重視されている。
注2|一次予防:生活習慣を改善して健康を増進し、生活習慣病の発症を予防することをいう。
厚生労働省告示の基本方針では、「栄養・食生活、身体活動・運動、休養、飲酒、喫煙及び歯・口腔の健康」を重要な生活習慣として位置付けており、国民の健康増進を形成する基本要素となる生活習慣としています。
以下、厚生労働省告示第四百三十号抜粋|
第一 国民の健康の増進の推進に関する基本的な方向
五 栄養・食生活、身体活動・運動、休養、飲酒、喫煙及び歯・口腔の健康に関する生活習慣及び社会環境の改善
上記一から四までの基本的な方向を実現するため、国民の健康増進を形成する基本要素となる栄養・食生活、身体活動・運動、休養、飲酒、喫煙及び歯・口腔の健康に関する生活習慣の改善が重要である。
一方、日本薬学会|薬学用語解説 http://www.pharm.or.jp/dictionary/readme.html 「生活習慣病」によれば、生活習慣病として、肥満、高血圧、糖尿病、脂質異常症(高脂血症)、メタボリックシンドローム、脳血管疾患、心疾患、動脈硬化症、がん、歯周病などがあげられる、とあります。生活習慣病とは、食生活、運動習慣、ストレス、喫煙、飲酒などの生活習慣が発症・進行に関与する疾病の総称です。生活習慣が疾患の発症・進行と関連するかどうかが、広義の生活習慣病の定義と関わると言えます。
問98-129-1では、精神疾患は生活習慣病に含まれるかが問われました。精神疾患の発症・進行に、栄養・食生活、身体活動・運動、休養、飲酒、喫煙及び歯・口腔の健康に関する生活習慣などの生活習慣が関与、もしくは関与しないというエビデンスはあるのでしょうか。厚生労働省 e-ヘルスネット|睡眠と生活習慣病との深い関係 https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/heart/k-02-008.html によれば、健康日本21では「栄養・食生活の管理」「身体活動・運動」「禁煙・節酒」などと並んで休養の部分で「十分な睡眠の確保」に取り組んできおり、睡眠は、健康増進のために取り組むべき生活習慣のひとつです。不規則な食事・運動不足・ニコチン・アルコール過飲によって睡眠状態は悪化するため、生活習慣を改善することが良質な睡眠を保つことにもつながることから、「睡眠障害」は生活習慣病のひとつと考えるべきと述べています。質の悪い睡眠は生活習慣病の罹患リスクを高め、かつ症状を悪化させることが分かっており、「睡眠習慣」については睡眠不足やシフトワークなどによる体内時計の問題、一方、「睡眠障害」については睡眠時無呼吸と不眠症の問題から生活習慣病との関係が明らか、とのことです。慢性的な寝不足状態にある人は糖尿病、心筋梗塞・狭心症などの冠動脈疾患などの生活習慣病に罹りやすく、一方、睡眠障害は生活習慣病の罹患リスクを高め症状を悪化させること、および、その発症メカニズムが明らかになりつつあるそうです。慢性不眠症の患者は、交感神経の緊張、糖質コルチコイド(血糖を上昇させる)の過剰分泌、睡眠時間短縮、うつ状態による活動性の低下など多くの生活習慣病リスクを抱え、入眠困難や中途覚醒・早朝覚醒など不眠症状のある人では良眠している人に比較して糖尿病になるリスクが1.5~2倍になることが知られています。この観点から、「睡眠障害」を精神疾患(うつ病など)につながる疾患としてとらえられるならば、設問の論点「精神疾患は、生活習慣病に含まれる」かの解答は、「正」であると考えられます。
以上の解説から、生活習慣病とは、生活習慣が発症・進行に関与する疾病の総称であること、そして、生活習慣が発症・進行に関与する疾病に、重要なNCD「がん、循環器疾患、糖尿病及びCOPD」があり、一方、睡眠ならびに睡眠障害もまた生活習慣および生活習慣病と深い関連があることを覚えましょう。なお、第98回薬剤師国家試験の正答では、問98-129-1は「誤」とされました。健康日本21に定義された重要なNCDを生活習慣病のひとつと考えて、狭義の生活習慣病を問われたと解釈すれば、精神疾患はそのカテゴリには含まれません。しかし、選択肢1の記述のみから、その意図を酌むことは不可能ですから、広義の生活習慣病の観点を含めて考察すると、やや「言葉が足りない」設問であったかもしれません。
2|論点:生活習慣病 / 循環器疾患 Q2. 虚血性心疾患は、我が国における心疾患による死亡の主な原因である。【正・誤】
解説します。選択肢2(問98-129-2)では、心疾患による死亡の主な原因が問われました。心疾患については、スマート・ライフ・プロジェクト|病気について知る 心疾患 http://www.smartlife.go.jp/disease/cardiac/ にわかりやすい解説がありましたので、引用して解説します。上記、参考資料によれば、心疾患には、不整脈、先天性心臓病、心筋・心膜の病気などがあります。心疾患の中で、生活習慣が原因で引き起こされる病態に虚血性心疾患があります。虚血性心疾患は、冠状動脈が動脈硬化のために細くなり心筋に酸素や栄養が十分に行き渡らなくなることが原因で発症・進行します。虚血性心疾患には、心筋が一時的に血液不足になって胸に痛みを引き起こす病態(狭心症)、および、完全に血管が詰まり胸に激烈な痛みを生じる病態(心筋梗塞)などがあります。狭心症では、冠状動脈が細いため、運動やストレスがかかったときなど心筋の酸素消費量が高まったときに必要な血流が得られず、虚血性の痛みが出現します。他方、突然、冠状動脈が閉塞して激烈な痛みが30分以上続くと心筋梗塞が疑われます。心筋梗塞はすぐに救急搬送しないと命に関わる病気であり、突然死の最大の原因と考えられています。一方、心不全は、心臓の働きが悪くなり、血液がうまく流れない状態です。原因として、心臓弁膜症のほかに高血圧や虚血性心疾患などがあります。
上記参考資料では、人口動態統計を引用しており、平成26年の心疾患による死亡数は約19.7万人、全死因の約15.5%で死亡原因の第2位でした。死亡率は心疾患全体で157.0(人口10万人対)、そのうち虚血性心疾患が 58.9 (男性 68.7、女性 49.6)、心不全が57.1(男性44.1、女性69.5)との記載があります。この統計データから、心疾患による死亡の主な原因は、虚血性心疾患(死亡率58.9/157.0)と心不全(死亡率57.1/157.0)であることがわかります。なお、厚生労働省|人口動態調査>結果の概要 平成30年我が国の人口動態(平成28年までの動向)PDF 1,522KB https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/81-1a2.pdf の「主な死因別にみた死亡率の年次推移-昭和22~平成28年-」によれば、平成28年の主な死因別の死亡率(人口10万対)は、1. がん / 298.3、2. 心臓病(心疾患ともいう) / 158.4、3. 肺炎 / 95.4、4. 脳卒中(脳血管疾患ともいう) / 87.4、5. 老衰 / 74.2でした。死因別の死亡率は、がん・心臓病・肺炎・老衰は上昇傾向、一方、脳卒中は減少傾向となっています。
3|論点:生活習慣病 / リスク要因 Q3. 喫煙は、歯周病のリスク要因とはならない。【正・誤】
解説します。選択肢3(問98-129-3)では、喫煙がどのような生活習慣病のリスク要因となるかが問われました。厚生労働省 e-ヘルスネット|歯周病と全身の状態 喫煙と歯周病の関係 https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/teeth/h-03-011.html によれば、喫煙は糖尿病と並んで歯周病の二大危険因子とされます。口腔、特に歯周組織は、能動喫煙だけでなく受動喫煙においても、直接悪影響を受ける最初の関門になります。また親の喫煙により、子供の歯肉にメラニン色素沈着が高率にあらわれます。適切に診断して、本人が禁煙もしくは周囲の受動喫煙がなくなれば歯周病は改善します。喫煙は癌・循環器疾患(心臓病・脳卒中)・呼吸器疾患(肺気腫・喘息)などの多くの病気の原因であることが知られています。一酸化炭素、ニコチンによる免疫能・微小循環系・好中球機能・サイトカイン産生への影響により、歯周組織における宿主応答(抵抗性)や治癒に悪影響があり、喫煙者では歯周炎が進行、治療への反応・歯周外科手術の経過が不良になることが明らかとされています。これらは喫煙関連歯周炎と診断され、歯周基本治療の段階で早期に禁煙の促進および支援をスタートさせます。
4|論点:生活習慣病 / リスク要因 Q4. 肥満は、高血圧症のリスク要因である。【正・誤】
解説します。選択肢4(問98-129)では、高血圧症のリスク要因が問われました。厚生労働省 e-ヘルスネット|メタボリックシンドロームと関連する病気 > 高血圧症 https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/metabolic/m-05-003.html によれば、日本人の高血圧の最大の原因は、塩分の過剰摂取ですが、若年・中年男性では、高血圧の原因として肥満が増加しています。その他、高血圧の原因として飲酒および運動不足があります。
一方、高血圧および喫煙は、日本人の最大の生活習慣病リスク要因のひとつです。進行すると血管壁の弾力性が失われ、血管壁に傷が生じて、その傷にLDLコレステロールなどが沈着して動脈硬化が促進されます。高血圧症の95%は原因を特定できない本態性高血圧であり、その背景には遺伝的体質に塩分過剰摂取・肥満・飲酒・その他の生活習慣要因などが複合的に重なっていると考えられ、メタボリックシンドロームとも関係が深いとされます。他方、5%は特定の病気が原因となって引き起こされる二次性高血圧です。睡眠時無呼吸症候群は高血圧を合併します。高血圧症の診断基準によると、収縮期血圧が140mmHg以上または拡張期血圧が90mmHg以上の場合を高血圧と診断します。一方、メタボリックシンドロームの診断基準によると、血圧の項目は、収縮期血圧が130mmHg以上 / 拡張期血圧が85mmHg以上で、高血圧症の診断基準における正常高値の状態が含まれます。
5|論点:生活習慣病 / 栄養素の摂取量基準 Q5. 日本人の食事摂取基準(2010年版)における「推奨量」は、生活習慣病の一次予防を目的として設定された指標である。【正・誤】
解説します。選択肢5(問98-129-5)では、日本人の食事摂取基準における「策定方針」および「栄養素の指標の目的・種類」が問われました。厚生労働省ホームページ|https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/eiyou/syokuji_kijyun.html 「日本人の食事摂取基準(2015年版)策定検討会」報告書から、I総論(策定方針、策定の基本的事項、策定の留意事項、活用に関する基本的事項)(PDF:1,590KB) https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10901000-Kenkoukyoku-Soumuka/0000083870.pdf を引用して解説します。日本人の食事摂取基準は、健康な個人・集団を対象とし、国民の健康の保持・増進、生活習慣病の予防のために参照するエネルギー及び栄養素の摂取量の基準を示すものです。策定に当たっては、健康日本21(第二次)において、主要な生活習慣病の発症予防と重症化予防の徹底を図ることが基本的方向として掲げられていることから、健康の保持・増進と共に、生活習慣病の予防について発症予防・重症化予防を視野に入れ、策定を行った、との記載があります。栄養素の摂取量の基準を示すにあたり、その栄養素の指標は、目的別に、次のように分類され規定されています。
栄養素の指標|
1. 摂取不足の回避|3 種類の指標 / 推定平均必要量、推奨量、目安量
2. 過剰摂取による健康障害の回避|耐容上限量
3. 生活習慣病の予防|目標量
それぞれの指標について、解説します。
1. 摂取不足の回避
科学的根拠に基づき設定 /
推定平均必要量(estimated average requirement:EAR)
半数の人が必要量を満たす量
推奨量(recommended dietary allowance:RDA)
ほとんどの人が充足している量
科学的根拠が十分に得られない場合に設定 /
目安量(adequateintake:AI)
推定平均必要量と推奨量が設定できない場合に、一定の栄養状態を維持するのに十分な量として設定
2. 過剰摂取による健康障害の回避
科学的根拠に基づき設定 /
耐容上限量(tolerable upper intake level:UL)
3. 生活習慣病の予防
目標量(tentative dietary goal for preventing life-style related diseases:DG)
生活習慣病の予防のために現在の日本人が当面の目標とすべき摂取量であり、疫学研究によって得られた知見を中心とし、実験栄養学的な研究による知見を加味して策定された。日本人の食事摂取基準(2015年版)で、生活習慣病の予防のための「目標量」が設定された栄養素は、たんぱく質、脂質、飽和脂肪酸、炭水化物、食物繊維、エネルギー産生栄養素バランス、ナトリウム、カリウムです。目標量が設定された栄養素の種類を覚えておきましょう。
YouTube|※論点解説動画で予習・復習ができます。
走る!「衛生」Twitter Ver. 健康日本21/第98回-問129|薬剤師国家試験対策ノート
ポイント|
生活習慣病とは、【A】が【B】に関与する疾患の【C】である。【A】を改善することが良質な【D】を保つことにもつながることから、【E】は生活習慣病のひとつと考えるべきである。
A. 生活習慣
B. 発症・進行
C. 総称
D. 睡眠
E. 睡眠障害
ポイント|
人口動態統計「主な死因別にみた死亡率の年次推移-昭和22~平成28年-」によれば、平成28年の主な死因別の死亡率(人口10万対)の第1位は、【A】であり、第2位は【B】である。平成26年の【B】(【C】ともいう)による死亡(死亡率|157.0)の主な原因は、【D】と【E】である。
【D】は、【F】が【G】のために細くなり【H】に酸素や栄養が十分に行き渡らなくなることが原因で発症・進行し、【H】が一時的に【I】になって【J】を引き起こす病態(【K】)、および、【L】胸に【M】を生じる病態(【N】)などがある。
A. がん(298.3)
B. 心臓病(158.4)
C. 心疾患
D. 虚血性心疾患(死亡率58.9/157.0)
E. 心不全(死亡率57.1/157.0)
F. 冠状動脈
G. 動脈硬化
H. 心筋
I. 血液不足
J. 胸に痛み
K. 狭心症
L. 完全に血管が詰まり
M. 激烈な痛み
N. 心筋梗塞
ポイント|
【A】は【B】と並んで歯周病の二大危険因子とされる。歯周組織は、能動【A】・受動【A】・三次【A】において、【C】になる。【A】関連歯周炎は、【D】の段階で早期に【E】の【F】をスタートさせる。
A. 喫煙
B. 糖尿病
C. 直接悪影響を受ける最初の関門
D. 歯周基本治療
E. 禁煙
F. 促進および支援
ポイント|
日本人の【A】の最大の原因は、【B】で、若年・中年男性では、【A】の原因として【C】が増加している。その他、【A】の原因として【D】および運動不足がある。一方、【A】は【E】と並んで、日本人にとって最大の生活習慣病リスク要因のひとつで、進行すると【F】が失われ、【G】が生じて、その傷に【H】などが沈着して【I】が促進される。【A】症の95%は原因を特定できない【J】【A】であり、その背景には【K】に【B】・【C】・【D】・その他の生活習慣要因が複合的に重なっていると考えられ、【L】との関係が深い。残りの5%は【M】が原因となって引き起こされる【N】【A】である。【A】症の診断基準によると、収縮期血圧が【O】以上または拡張期血圧が【P】以上の場合を【A】と診断し、一方、【L】の診断基準によると、血圧の項目は、収縮期血圧が【Q】以上拡張期血圧が【R】以上で、【A】症の診断基準における【S】の状態が含まれる。
A. 高血圧
B. 塩分過剰摂取
C. 肥満
D. 飲酒
E. 喫煙
F. 血管壁の弾力性
G. 血管壁に傷
H. LDLコレステロール
I. 動脈硬化
J. 本態性
K. 遺伝的体質
L. メタボリックシンドローム
M. 特定の病気
N. 二次性
O. 140mmHg
P. 90mmHg
Q. 130mmHg
R. 85mmHg
S. 正常高値
ポイント|
【A】において【B】の【C】予防と【D】予防の徹底が基本方針として挙げられたことから、「日本人の食事摂取基準」は、健康の保持・増進と共に、【B】の予防について【C】予防と【D】予防を視野に入れ策定された。栄養素の指標として、【B】の予防を目的として、【E】が設定された。
A. 健康日本21(第二次)
B. 生活習慣病
C. 発症
D. 重症化
E. 目標量(DG)
では、もう一度、問98-129を解いてみてください。すっきり、はっきりわかれば、合格です!
第98回薬剤師国家試験|薬学理論問題 / 問129 Q. 生活習慣病に関する記述のうち、正しいのはどれか。
1. 精神疾患は、生活習慣病に含まれる。
2. 虚血性心疾患は、我が国における心疾患による死亡の主な原因である。
3. 喫煙は、歯周病のリスク要因とはならない。
4. 肥満は、高血圧症のリスク要因である。
5. 日本人の食事摂取基準(2010年版)における「推奨量」は、生活習慣病の一次予防を目的として設定された指標である。
(論点:健康日本21 / 生活習慣病)
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